なないろの虹のプロローグ

 
重い障がいがあっても    
住み慣れた地域・社会で   
いつまでも生活を送りたいと 
わが子の大好きな場所や気軽に生活できる場所を探し求め続けた母親が、立ち上げた施設です
虹と雲のイラスト

 

 私には、重い障がいがあり医療的ケアが必要な次男がいます。

 呼吸器が必要な息子は、利用できる事業所の選択肢が狭く、受け入れできる事業所が少ないのが現状でした。「重い障がいがあってもいつまでも住み慣れた環境で生活を送りたい。」との想いが強くなり、重症心身障がい児者対応の事業所である「なないろキッズ」を立ち上げることを決意しました。

 在宅生活が始まった当時は、医療知識も無く試行錯誤しながら必死に育児をしていました。大きな不安を抱える毎日でしたが、息子のために何かできることはないか常々考えるようになりました。

 リラックス効果が高いといわれているリフレクソロジーやアロマテラピーの資格も取りました。また息子の育児のために介護の勉強をしたいと思い、8年程度介護施設で働き、介護福祉士も取得しました。介護施設ではご利用者1人1人の声を息子に置き換えて支援することが出来ました。この経験は私にとって大きな財産となっています。

 しかし、息子のために出来ることをもっと増やしたいと模索し35歳で看護師になることを決断しました。その後は看護師として病院で勤務しましたが、息子の育児と仕事の両立は容易ではありませんでした。生活をしていく中で不便さ等の課題を強く感じるようになりました。

 私と同じように障がいを持つお子様と在宅生活を頑張っておられる保護者の方たちのためにも、微力ながら支えになれたらと思っています。そして、医療的ケアがあっても「楽しく過ごさせたい。」「こどもたちの居場所を作りたい。」「社会の架け橋になりたい。」「1人1人の成長を共有し共育していきたい。」そのような想いで少しでもお子様のニーズに応えられるように共に歩んでいきたいと思っています。

 

2022年11月1日より「多機能型事業所 なないろの虹」と改称。
生活介護と放課後等デイサービスが一体化となり、新しいなないろに生まれ変わりました。

 

 
どうぞこれからもお力添えよろしくお願い致します。

 

 

    

なないろの虹 外観

  
 
   
 
 
     
                            玄関